上手な住宅ローン活用のポイント
無理のない住宅ローンのポイントは堅実な資金計画。
どんなに住宅ローンの金利が低くても予算をオーバーしてしまっては何の意味もありません。
無理のない住宅ローンを組むポイントは、まず予算オーバーを抑えることです。どんな金利の低い条件の良いローンを組んだとしても、元々の借入額が増えてしまえば、返済の負担は大きくなってしまいます。そしてもう一つは、頭金を増やす方法を考えることです。
住宅ローンの基礎知識1
予算と総費用のバランスをチェックしよう。
家づくりには建物本体工事費以外に、ガス工事や屋外電気工事、地盤や基礎の補強工事などの「付帯工事費」、住宅ローンにかかる融資事務手数料や各種税金などの「諸費用」がかかってきます。
これらを足した総費用と、建築中にかかる仮住まいや引越し費用、新しい家具や家電製品の購入費用を合わせて、あらかじめ想定していた予算とのバランスを確かめましょう。
なるべく予算内に収めることが、無理のない住宅ローンを組むための最大のポイントです。
住宅ローンの基礎知識2
頭金を増やして無理のないローンを組もう。
借入額が3,150万円の場合、毎月の返済額は12万1,227円(金利3%・35年返済)になりますが、頭金を350万円増やせば、借入額が2,800万円となり、毎月の返済額も10万7,758円まで下がります。借入額を抑えた分、利息の支払いも少なくなり、返済総額で約216万円も少なくなります。
頭金を増やす方法
頭金の資金を短期間で増やすことは大変ですが、もしも親からの協力が得られるなら、節税対策にもなる「相続時精算課税制度」を活用しましょう。
また、親や祖父母の直系尊属から20歳以上の子・孫への、住宅取得のための資金贈与をおこなう場合、下記のような非課税制度が設けられています。
今すぐ頭金を増やしたい人にはおすすめの制度です。
●住宅取得資金の贈与税の非課税制度
(契約の締結日ごとの非課税限度額)
・平成28年1月~平成32年3月:700万円(1200万円)
・平成32年4月~平成33年3月:500万円(1000万円)
・平成33年4月~平成33年12月:300万円(800万円)
※( )内は省エネ等の一定基準を満たす住宅の場合の非課税限度額。
※掲載の情報は平成28年12月時点の情報です。
※消費税率10%が適用される場合には非課税限度額が異なります。
住宅ローンの基礎知識3
いろいろなものがある住宅ローンの種類。
現在の住宅ローンの代表格は、長期返済・固定金利タイプの「フラット35」。
また、最近は民間の銀行、信金、信用組合、生保、JAなども様々な住宅ローンを扱っています。
こうした金融機関では、100%融資も可能になってきていますが、どこで借りる場合でも、年齢・年収・勤続年数・現在の借入等によって審査が必要となります。
住宅ローンの基礎知識4
最大400万円が戻ってくる、住宅ローン減税制度をフル活用しよう。
住宅ローン減税とは、簡単に言えば、家を買うと納めた税金の一部が戻ってくる(控除される)制度です。平成31年6月末日までに住宅を取得・入居すると10年間にわたって、一般住宅の場合、最大400万円まで控除されます。
※住宅ローン減税を受けるためには、所得や住宅が一定の条件を満たしている必要があります。
※掲載の情報は平成28年3月時点の情報です。
ゆとりあるマイホームの購入計画を考えてみましょう。
住宅ローンの借入・返済額をシミュレーション
住宅ローンの借入金額から月々(ボーナス)の返済金額を算出したり、逆に、月々の返済予定額から借入金額を算出することが出来ます。
住宅ローンのシミュレーションで無理のなくゆとりのあるマイホームの資金計画を考えてみましょう。