マンション・賃貸で雨漏りしたら誰の責任?連絡先と費用負担・やるべきこと
マンションやアパートで天井から水が垂れてきたとき、 戸建てと決定的に違うのは、「自分で修理業者を呼べばいい」とは限らないことです。
- 分譲マンションなら、原因箇所が共用部分か専有部分かで責任が分かれる
- 賃貸なら、原則は大家(貸主)の負担、ただし入居者にも義務がある
この記事では、分譲・賃貸それぞれの「誰に連絡し、誰が負担するのか」と、 被害を最小限にするための動き方を解説します。
まず最初にやること(分譲・賃貸共通)
- 室内の応急処置:バケツ・タオルで受け、家財を移動する (応急処置の基本は戸建てと共通です)
- 写真・動画を撮る:濡れた箇所、天井のシミ、濡れた家財、日時がわかる形で
- 「いつ、どんな天候で」漏れたかをメモ: 原因調査と責任の判断の重要な材料になります
- 自分で天井を開けたり、外壁・屋上を触ったりしない: 共用部分を勝手に工事すると、トラブルのもとになります
分譲マンションの場合:共用部分か専有部分か
分譲マンションの雨漏りは、原因箇所がどこかで責任が分かれます。
| 原因箇所 | 区分 | 修理の責任 |
|---|---|---|
| 屋上の防水層 | 共用部分 | 管理組合 |
| 外壁・外壁のひび割れ | 共用部分 | 管理組合 |
| バルコニーの防水(躯体側) | 共用部分(専用使用部分) | 原則管理組合 |
| 窓サッシ(枠・ガラス) | 共用部分扱いが多い | 管理規約による |
| 専有部分内の配管からの水漏れ | 専有部分 | 所有者本人 ※雨漏りではなく漏水 |
| 上階の住戸からの水漏れ | ─ | 上階の居住者(過失があれば) |
雨漏り(外からの水)の原因は、ほとんどが共用部分(屋上・外壁)にあります。 つまり、最初の連絡先は修理業者ではなく **管理会社(または管理組合の理事会)**です。
- 管理会社に連絡 → 現地確認 → 管理組合として調査・修理、という流れ
- 室内の内装(クロス・床)の復旧費は、共用部分の不具合が原因なら 管理組合の保険(マンション総合保険)でカバーされることが多い
- 自分の火災保険(家財・個人賠償)も並行して確認を
注意:バルコニーは「自分の場所」ではない
バルコニーは専用使用権のある共用部分です。 防水層の劣化が原因でも、 勝手に防水工事をせず、まず管理会社に相談してください。 (日常の掃除・排水口のゴミ取りは居住者の役目です)
賃貸(アパート・マンション)の場合:原則は大家負担
賃貸住宅の雨漏り修理は、原則として大家(貸主)の負担です。 建物を使える状態で貸す義務(修繕義務)が貸主にあるためです。
入居者がやるべきこと:
- すぐに大家・管理会社へ連絡する(電話+記録の残るメール等で)
- 被害の写真を撮る(室内・家財)
- 応急処置で被害拡大を防ぐ(これは入居者の義務でもあります)
注意点:
- 連絡せずに放置して被害が広がると、その分は入居者の責任を 問われることがあります
- 勝手に業者を呼んで修理した費用は、事後承諾では払ってもらえない ことがあります(緊急時を除き、必ず事前に連絡を)
- 家財(家電・家具・衣類)の損害は大家の負担にならないことが多く、 **自分の火災保険(家財保険)**の出番です
- 雨漏りで住めない状態なら、家賃の減額や修理期間の対応を 管理会社と協議できます(民法上の賃料減額)
「なかなか対応してくれない」ときは
分譲・賃貸とも、雨漏りは対応が遅れがちなトラブルです。
- 連絡の記録(日時・相手・内容)を残し、書面・メールで催促する
- 分譲なら理事会への議題提起、総会での報告を求める
- 賃貸で対応されない場合は、自治体の宅建指導窓口や 住まいるダイヤル(住宅リフォーム・紛争処理支援センター)、 消費生活センター(188)に相談する
- 被害が進行する場合は、緊急避難的な応急処置の実施と費用請求の 可否を事前に文書で確認する
**「雨漏りは放置するほど建物側の被害も広がる」**ことは、 管理組合・大家にとっても損失です。その点を伝えると動いてもらいやすくなります。
よくある質問
Q. 最上階ではないのに雨漏りしますか? A. あります。外壁のひび・サッシまわりから中間階に浸入するケース、 上階のバルコニー・配管からの水が伝うケースなどです。 「雨の日だけか、常時か」で雨漏りか漏水かの見当がつきます。
Q. 分譲マンションで、管理組合が「専有部分の問題」と言って動いてくれません。 A. 原因調査(散水調査など)の結果が判断の根拠になります。 調査の実施自体を管理組合に求め、規約と調査結果をもとに協議しましょう。 外部の相談先としては住まいるダイヤルが利用できます。
Q. 分譲マンションの1階専用庭に面した部屋でも雨漏りしますか? A. 上階のバルコニーや外壁からの伝い水があり得ます。 いずれにせよ共用部分絡みの可能性が高いため、管理会社へ連絡を。
まとめ:「業者より先に、管理会社・大家へ連絡」が鉄則
- 分譲:原因の多くは共用部分 → 管理会社・管理組合へ
- 賃貸:修理は原則大家負担、ただし速やかな連絡は入居者の義務
- 写真・記録・応急処置の3点セットで被害と責任を明確に
なお、ご実家など戸建ての雨漏りでお困りの場合は、 みんなの工務店で関西6府県の工務店から無料でまとめて見積もりを取れます。 雨漏り修理の費用相場とあわせてご活用ください。
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